5/31(月)郷土愛を育む 6/1(火)衣替え

5/31(月) 郷土愛を育む

 私たちの住んでいる町には、先人が遺してくれた、歴史的財産ともいえる数々の史跡が、多く点在しています。

 史跡とは「貝塚、古墳、都城跡、城跡、旧宅、そのほかの遺跡で、我が国にとって歴史上または学術上価値の高いものとする」と示されています。

 文化庁に登録された「史跡名勝天然記念物」の中で、史跡の数は約千八百件です。その一つに、全国でも有数の中世城郭といわれる滝山城跡があります。

東京の多摩地区にある滝山城は、関東管領・山内上杉家の重臣であった大石定重が、1521年に築城しました。その後、大石氏の養子として入城した北条氏照が八王子城に移転するまで、関東屈指の城郭としてその威容を誇りました。

「続日本100名城」に登録され、今年で築城五百年となります。都立滝山自然公園として、都内有数の桜の名所ともなっています。

 身近にある史跡の見学や学びを通して、過去に思いを馳せ、今、自分が生活できる環境や場所があることに、感謝の心を向けていきたいものです。

今日の心がけ ◆自分が住む土地の歴史を知りましょう

6/1(火) 衣替え

 六月を迎え、制服や作業着を冬服から夏服に切り替える企業もあるでしょう。

 この「衣替え」の風習は、平安時代の宮中行事が起源で、鎌倉時代に武家社会へと広がりました。やがて、明治時代に公務員の制服の衣替えを六月一日と十月一日に定めたことが民間に浸透し、今日に至っています。

 近年は単身や少人数の世帯が増えたことや、合理的な収納が増えたため、「衣替えを意識しない」という家庭もあります。

 しかし、衣替えは、気候の変化に合わせて快適に過ごせるよう衣服を替えるだけの行事ではありません。それまでの季節、お世話になった衣服を労わり、次の出番までゆっくり生地を休ませる役割もあるのです。

 出番を終えた衣服は、洗濯や陰干しなど、素材に適した手入れをして、しまうことが長持ちさせる秘訣です。

 また、衣替えは持ち物を見直すことにもなります。身の回りの物や季節の巡りに感謝し、季節感や日本の文化を肌で感じる機会としたいものです。

今日の心がけ ◆季節の変化を体感しましょう